「卒対委員」の役目が終わりました。

「卒対委員」という言葉を初めて知ったのは、ちょうど一年前。卒業対策委員もしくは卒園対策委員、略して、「卒対委員」。保育園側からご指名を受けて、同じクラスの男の子のお母さんと二人で、卒対委員代表になりました。12月まではほとんど何もしていなかったのですが・・・最後の3ヶ月間はかなり濃い「卒対」活動でした。

 

保育園によって卒園に向けての取り組みは全く異なるようですが、娘の通う保育園では、こどもたちから先生方や来賓の方々へチューリップの鉢植え(2Lのペットボトル下半分に、こどもたちが絵を描いた「鉢」を使用します)をプレゼントします。そして、保育園からは担任の先生が写真を貼って個々にアルバムを作ってくださいます。そして保護者はというと・・・それらの費用負担のみ。春の1回目の卒対打合せの際に、保育園から予算と集金方法の説明を受けたら、2回目の打合せはクリスマスの頃に・・・という感じでした。兄姉のいる方からは、過去には作ったりするものが多くて大変だったけど楽しかった、といった話も聞きましたが、いろいろあって今のかたちになったのでしょう、かなりあっさりしたものでした。そのままいけば代表という名だけで何もなかったのですが、卒園が近づくにつれて、保護者からも何か保育園に御礼をしたい、こどもたちにお祝いをしたい、と様々な意見が聞こえてきて、12月にアンケートをとってそれらをとりまとめることになりました。全員が参加できるように方向性をまとめ、こどもたちとの想い出作り、保育園への感謝を込めて・・・いくつか企画を立てました。

 

まずはじめに親からこどもたちへ記念品の準備です。小学校で使えるように、名前入りの鉛筆を用意しました。

当初、何か記念に残るものをと、文具の森さんの「想い出鉛筆」という、写真やイラスト、メッセージを鉛筆の箱に印刷してくれるものを検討していました。ところが、1月に入ってからの発注では既に受注締切のため間に合わず・・・金子鉛筆製作所さんに2Bのシンプルな木目の鉛筆を注文し、オリジナルのメッセージカードを同封することにしました。Appleのmacからグリーティングカードを作る機能で保育園のイラストを表紙に、内面にはこどもたちの集合写真と名前、卒園式の日付を入れてメッセージカードを作成し、親がこどもたちに一言メッセージを書き添えてラッピング。卒園式当日、配る時に名前が分かりやすいように透明の袋に入れて、「おめでとう」のメッセージシールで留めました。全員に名前の確認をとったりするなどの作業も伴いましたが、何より一番大変だったのは、集合写真です。行事があってもなかなか全員揃う機会がなく、集合写真を撮れたのは卒園式間近の2月末、かなりギリギリでした。

 

次に、こどもと保護者とで保育園への寄書き作成です。

「一部の先生だけに特別なことはしないでください、職員全員で保育にあたっているのですから。」という園長先生のお言葉。確かに。担任の先生だけでなく、他月齢クラスの先生、給食の先生、事務の先生、時間外保育の先生、歌の先生、サッカーの先生、etc.お世話になった全ての方にメッセージが届くよう、保育園や先生方にちなんだイラストをラベルシールに印刷してメッセージカードを作り、こどもと保護者で分担してメッセージを書いて、模造紙に各々が貼って完成させました。

 

そして、卒園式の一週間前には親子で保育園の掃除活動です。窓掃除をはじめ、床や棚も雑巾掛け。その後は、園庭でお楽しみのサッカー、ドッジボール大会。親子対決をしたのですが・・・なんと両方とも、こどもチームが勝ち!ドッジボールは軟らかいラグビーボールで行ったので、これがまた結構取りにくくて、面白いゲームとなりました。

 

最後に、卒園式当日のイベントです。

園長先生にお願いをして少し時間をいただき、卒園式後のホールで小さな会を開くことにしました。約30分間でしたが、スライドショーの上映、転園したおともだちのビデオレター、以前お世話になった先生方からのメッセージ、鉛筆や寄書きのプレゼント贈呈、そして、最後にこどもたちが大好きだった曲、「勇気100%」を歌ってお開きに。謝恩会というほど大げさなものではありませんでしたが、だからこそ全員が参加でき、卒園式とはまた違った和やかな雰囲気となり、とても良かったです。
スライドショーの作成にあたっては、個人情報のこともあるので、この場だけの上映とすることで事前に全員に画像使用許可の確認をとりました。保護者だけでなく先生方も写真を協力してくださったので、6年間の成長とともに保育園でのこどもたちの意外な一面も見られるスライドショーになり、最後は先生方へ「ありがとう」、こどもたちへ「卒園おめでとう」のメッセージで締めましたが、しんみり泣くというよりは、BGMの「ありのままで」に合わせて大合唱が始まり、楽しく保育園生活を振り返るものとなりました。
ただ、今回はホールの改築工事が伴い、その工事が遅れ気味で直前まで会場内に入れず、ほとんどぶっつけ本番となりました。式の1週間前、完成とともに窓や収納棚で映写面が確保できないことが分かり・・・テーブルクロスと園芸用の支柱でスクリーンを自作する?、と役員皆でかなり焦ったり。それでも、教育機関向けに視聴覚機材の貸出を行っている市の生涯学習センターを見つけ、何とか100インチスクリーンと暗幕を無料でかりることができて一安心。と思って借りに行ったら今度は、スクリーンは長さ2m20cm近くあるうえ重くて、電車で受け取りに行ってしまった私だけでは運べず、大きな車を持っている保護者の方に急遽協力していただいて何とか搬入、というドタバタもあり、前日まで気が抜けない状況でした。

 

当日は、すでに他の園に転園された先生方も、数年経った今でもこどもたちの名前を覚えていてくださり、卒園式にもご列席くださり、こどもたちの成長をともにお祝いしてくださったことは、私たちにとってはとても嬉しいものでした。

 

先生方への御礼の気持ちをお伝えしきれたかどうか、終わった今となっては猛省するばかりですが、このようなかたちで、保育園最後のひとときを、たとえわずかな時間でも全員で楽しく過ごせたことは、とても素敵なことでした。保育園での楽しい想い出とともに、この春、こどもたちには元気に羽ばたいていって欲しいな、と思います。